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【がん治療】痛み止め

痛み止めは、手術などと違って、根本的な治療ではありません。
ところが、患者様の中には、眠れないくらいの痛みを抱えている方もいらっしゃいます。
寝不足や食欲不振、体力の低下を引き起こすより、痛みを我慢せず、投薬により除去してあげることも必要になります。

(引用・参考)
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/medicine/analgesic01.html

【痛みの治療は、どのように進めるのですか?】
痛みの程度や性質は人によりさまざまです。その痛みを止めるには、薬や手術、放射線治療を初めいろいろな方法があります。
痛みを取る治療法の中でも、痛み止めの薬をのむことが最も簡単で便利な方法です。
次のように目標を定めて痛みを止めるようにしてはいかがでしょうか。

■第1目標
現在の症状:痛くて眠れなかったり、目が覚めたりする。
目標:ぐっすり眠れるように、最低限でも夜間だけは痛みを和らげましょう。
■第2目標
現在の症状:眠っているときは痛くないが、昼間は体を動かさなくても痛い。
目標:体を動かさなければ痛くないようにしましょう。
■第3目標
現在の症状:動かなければ痛くないが、歩いたり体を動かすと痛い。
目標:家事や炊事をしたり散歩したりしても痛くないようにしましょう。

痛み止めの薬には、口からのむものとして錠剤、粉薬、水薬があり、その他にもおしりから入れる坐剤や注射薬もありますので、痛みや体の状態に合わせていろいろな使い方ができるようになっています。
あなたに合った薬を用意できますので、痛みを我慢しないで医師にお伝えください。

【痛み止めの薬は、強さに違いがありますか?】
現在では、痛みを止める作用の強さによって、痛み止めの薬を3段階に分けています。

■第1段階の痛み止め
歯の痛みや頭痛などにもよく使われるもので、痛みを止めるだけでなく、炎症や腫れなどを和らげたり、熱を下げる作用もある薬です。
よく知られている薬としてアスピリン(R)があり、病院で使われるだけでなく、街の薬局でも売られています。
第1段階の薬には胃腸障害という副作用がありますが、食後にのんだり別の薬を一緒に使うことで最小限に抑えられます。
ただし、第1段階の薬には使える量に限度があり、限度を超えて使うと、痛みを止める効果はそのままで、副作用ばかりが強くなってしまいます。
そのため、第1段階の薬で痛みがなくならない場合には、次の第2段階や第3段階の薬を使って痛みを取るようにします。

■第2段階の痛み止め
代表的な薬にリン酸コデインがあります。
この薬は、街の薬局で売っている咳止めにも含まれています。
咳止めに使うときよりも多い量を使うと痛み止めになります。
第2段階の薬をのむと便秘がちになることもありますが、下剤を一緒に使えば便秘を防ぐことができます。
また、第1段階の薬と同じように、使える量に限度がありますので、第2段階の薬で痛みが残ってしまうような場合には、次の第3段階の薬を使って痛みを取るようにします。

■第3段階の痛み止め
代表的な薬にモルヒネがあります。
モルヒネは痛みを止める効果が最も強い薬で、大変古くから使われており、現在でも痛みの治療になくてはならないものです。
ただし、モルヒネは「麻薬」に分類されており、街の薬局では市販されていません。
麻薬というと、中毒になる心配をされる方もいらっしゃるでしょう。
確かに、痛みがないのに薬を使うことは体によくありません。
しかし、現在でも、大きな手術の後や心筋梗塞のような場合には、短期間ですが、モルヒネを使って痛みを感じないようにします。また、切断してなくなったはずの手や足が強く痛む場合(幻肢痛といいます)には、モルヒネを痛み止めとして何年間も使うことがありますが、薬の量がやみくもに増えていったり、中毒患者のように薬を欲しがったり、人格が変わってしまうようなことはありません。
このようなことから、モルヒネはがんの痛みに対しても世界中で使われていますが、この場合にも中毒にならないことが実証されています。

必ずしも第1段階→第2段階→第3段階の順番で痛み止めの薬を使うのではなく、あくまでも痛みの強さに応じた段階から始めます。
また、第1段階と第2段階の薬を一緒に使ったり、第1段階と第3段階の薬を一緒に使うと痛みを止める効果がより強くなります。
ただし、第2段階と第3段階の薬を一緒に使うことはありません。

■なぜ、モルヒネを使うのですか?
痛み止めにモルヒネを使うと聞いて、びっくりされたかもしれません。
モルヒネは「麻薬」に分類されているため、不安に思うのも無理のないことです。
ですが、モルヒネには、第1段階の薬と違って胃腸障害という副作用がありません。
また、第1段階や第2段階の薬と違って、使える量に限度がありません。
このように、モルヒネは痛みを止める効果が優れているだけでなく、痛みの程度に合わせて量を調節すれば痛みを取ることができるのです。
もちろん、治療により痛みが軽くなったり消えた場合には、モルヒネを減らしたり中止することができます。
(引用終わり)

上記URLにはモルヒネを使えない場合などの情報もございますので、ぜひご一読ください。

モルヒネは、大脳皮質を抑制する事で痛みを低下させます(先の戦争のときにも用いられたと聞いたことがあります)。
要するに、脳で痛み(その他の感情なども)を感じなくさせる物がモルヒネです。
痛み止めは、なんらかの副作用があるので使用したくないと思う方も多いでしょうが、患者様本人の状態を考えるとなかなかつらい部分があります・・・。

【痛み止め】について、痛みの重さ、即効性、がんによる痛みまではどうかとも考えますが、副作用のない天然の痛み止めもあるようです。

(引用・参考)
http://ameblo.jp/salon-de-sol/

精油には、痛みを止める鎮痛作用のある物は、沢山あります。
痛みの箇所や、痛みの種類で精油を選択するのも良いですが、一番痛み止めの効果が高いと、臨床実験の結果で明らかになっているのは、「レモングラス」という精油です。
レモングラスには末梢神経に作用すアヘンとよく似た直接的な効果があり、鎮痛効果は5日以上に及んでも耐性にはならないという結果がでています。
つまり、副作用なしの天然の痛み止めです。
スポーツのプロ選手の筋肉痛や筋の疾患、頭痛持ちの方、重い神経痛など、あらゆる神経からの痛みや筋の痛みなどで、必ず使用されている精油です。

■レモングラスの他のすごい効果とは?
①筋肉痛や神経痛
鎮痛作用があり代謝と血行を促進するので、辛い神経痛を和らげる効果があります。痛む部分に、オイルと混ぜて塗って下さい。更に効果的な方法は、ホットタオルで痛む箇所を温めた後に、塗って下さい。
②胃腸の不調
食欲不振、消化不良、ガスだまり、過敏性の症状を緩和します。お腹をブレンドオイルで寝ながらマッサージして下さい。また、レモングラスのハーブティーもお勧めです。
③呼吸器の不調緩和
風邪や気管支炎といった呼吸器系の不調を刺激し、症状を緩和します。 この場合は、オイルと希釈した物を胸に塗布するか、芳香浴法で呼吸器から吸う使用方法で行います。
④冷え症・むくみを改善
レモングラスは発汗作用が高い事で有名ですが、特に、冷え症によるむくみに効果が高く、血管を拡張する事で、血流を促し、むくみを緩和させます。
⑤免疫力向上・風邪予防
レモングラスは、胃腸を強くし、抗菌作用、抗真菌作用が高い為、風邪やインフルエンザ等のウイルスから身体を守ります。また、抗ヒスタミン作用が高い為、アレルギーを防いでくれます。精油を芳香させて、呼吸器から吸うか、足裏をブレンドオイルでマッサージして下さい。
⑥防虫作用・虫さされ
ここ数年では、防虫剤にレモングラスを多く含んだ製品が販売されています。レモングラスの昆虫忌避作用は研究結果で明らかになっていますが、タイでは、レモングラスを芳香として焚く事で、防虫する方法が昔から行われています。また、虫さされにも、鎮静作用や抗菌作用が高い為、使用されています。
⑦セルライトに効果的
レモングラスは、リンパの流れをよくし、セルライトを除去し、肌にハリと弾力を与えてくれます。オイルで希釈し、セルライト部分をマッサージして下さい。
⑧ニキビや吹き出物を緩和
レモングラスは、殺菌作用、皮脂の分泌を調整し、毛穴を引き締める効果がある為、ニキビや吹き出物に効果があります。細菌では、コラーゲンの産生促進効果もあると言われています。ただし、肌刺激が強い為、希釈濃度は低めで使用して下さい。顔全体ではなく、ニキビ箇所のみに塗布して下さい。
⑨エネルギーチャージ
レモングラスの爽やかなレモンの香りは、集中力を向上し、イライラした気持ちをリフレッシュする効果が高い為、オフィスや勉強部屋で使用されています。
(引用終わり)

痛みがそれほど強くないときは、痛み止めを服用せずに、レモングラスのはいったタイ料理などを食べるのもいいかもしれません。


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放射線治療と副作用

放射線治療は、細胞が増えないようにしたり、細胞が新しい細胞に置き換わるときに脱落する仕組みを促すことで、がん細胞を消滅させたり、少なくしたりする治療法です。
放射線治療のメリットは、手術によって切除することがないこと。
また、がんに対して治療効果を期待できることです。

がんの種類によって、治療効果は大きく異なり、治療する場所などによって副作用が起こることもあります。

例えば、副作用としては、下記のようなものが、主に放射線を当てた場所に起こります。
■疲労感、だるさ
■食欲がなくなる
■皮膚の赤み、かゆみ
■吐き気
■下痢
■口の中の渇き(口腔乾燥)
■口内炎
■脱毛

放射線治療を受ける前に、その治療の内容と副作用を事前に確認しましょう。

(引用・参考)
http://ganjoho.jp/hikkei/chapter3-1/03-01-06.html
http://ganclass.jp/kind/lung/therapy/therapy03.php
http://houshasenchiryou.kuron.jp/


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抗がん剤だけでは治らない

抗がん剤だけで【がん】を根治することは難しい、ということは多くの方がご存じです。
それはなぜでしょうか?
それにはいくつかの理由があります。

また、抗がん剤を服用した場合の副作用にも注意する必要があります。

(引用・参考)
http://kouganzai.sub.jp/kouka-kouganzai/kouka-kouganzai.html

■抗がん剤だけでがんを治しにくい理由

1.一般的な薬剤と比較して効果と副作用が重複している
ある一定の効果をねらった投与量では、一般の薬剤よりもはるかに副作用がでやすい。
したがって、効果をあげようと投与量を増やそうとすると、副作用が強くでてしまう。
一方、副作用を抑えようと薬剤を減量すると今度は効果があがらないというジレンマに陥ることになります。

2.病巣への集積性が低い
一般的に抗がん剤は点滴や静脈注射、あるいは経口で投与されるケースがほとんどです。
この場合、本来ならば、腫瘍のみに抗がん剤が集中すればよいのですが、抗がん剤は血流に乗って全身を巡り、腫瘍へ効果を与えるのはごく一部の薬剤になってしまい、大変効率の悪い治療となってしまいます。
その結果、本来ならば、抗がん剤の投与が必要がない正常細胞にまでダメージを与え、多くの患者が副作用に苦しむことになります。
しかし、肝臓では肝動注療法など腫瘍への集積性を高めた治療法も開発されています。

3.がん細胞は抗がん剤への薬剤耐性を獲得する。
抗がん剤で、一見、完全奏効すなわち画像診断では腫瘍が消滅したように見えて、がん細胞が生き残っているケースが多く、この場合生き残ったがん細胞が増殖すると、もとの抗がん剤に耐え抜いたがん細胞なので、同じ薬剤は効かなくなってしまいます。
これを薬剤耐性といいます。
この薬剤耐性は、従来型の抗がん剤でも、分子標的薬でもどちらでもできます。
ただし、従来型の抗がん剤と分子標的薬では耐性を獲得するメカニズムが異なります。
従来型では、薬剤を投与し続けると、がん細胞がその薬剤を排出する機能が活発になるというメカニズムですが、分子標的薬の場合、投与中に標的となる分子が変異してしまうことで効果を発揮できなくなります。
最近の研究では、がん細胞には細胞分裂をあまり行わない、がん幹細胞の存在が明らかになり、細胞分裂をねらって攻撃する従来型の抗がん剤ではこのがん幹細胞を殺すことができず、効果があがらないのでなないかと考えられるようになり、この幹細胞への対策の研究も進められています。


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年齢とがん発症の関係

日本人の死因の第1位、【がん】・・・。

がんと診断される年齢には何らかの傾向があるのでしょうか。
実は、45歳から急激に【がん】と診断される件数は増えていきます。
そして、50歳~70歳にかけて上昇し続けるのです。

性別でみると、女性の場合は、子宮頸がん、乳がんなど若いうちに発症することがあるため、20歳から40歳までは女性の罹患率の方が高く、40歳代後半となると男性の罹患率の方が上昇し、男性の方が【がん】にかかりやすい傾向が生涯続くというデータがあります。

さらに、生涯において【がん】にかかる率は、女性が41%、男性は54%。
男性は女性より【がん】にかかりやすいそうです・・・。
(男性の方が喫煙率や飲酒量が多く、仕事などからストレスを受けやすいこと、閉経前の女性は性ホルモンの働きで内臓脂肪の蓄積が少ないことなどが関与していると考えられます)。

いずれにしても定期的な健康診断や検診で、【がん】を早期に発見することが大切です。

(引用・参考)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2602T_W2A620C1000000/


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緑茶のがん予防効果

人間の体にとって様々な良い効果があるといわれる緑茶。
ポリフェノールやビタミンCを含んでいることで有名ですが、実はがんの予防にも効果があるといわれています。
でも、飲みすぎてしまっては、それはそれで副作用もあるとのことです。

(引用・参考)
http://www.1kampo.com/greentea.html

【概略】
疫学や動物実験の多くの研究結果が、お茶のガン予防効果を示しています。
習慣的に緑茶を飲用するとガンの再発や転移を抑える効果があることも報告されています。
お茶の中でも特に緑茶がガン予防に最も効果的で、食後や休憩時に飲む飲料水として緑茶を選ぶ習慣がガンの発生予防や再発予防に大切です。

【緑茶を習慣的に飲んでいる人たちはガンが少ない】
茶を習慣的に飲んでいる人たちはガンが少ないことが知られています。
例えば、緑茶の生産量が一番多い静岡県ではガン死亡率が低く、同じ静岡県内でも、お茶の産地では特に胃ガンの死亡率が低いことが報告されています。

埼玉県立がんセンターが埼玉県内の住民を対象に緑茶がガンの発生にどうかかわるかを調査した結果、緑茶を一日10杯以上飲む人は、飲まない人に比べて、ガン罹患率全体で1/2、肺ガンに関しては1/3にリスクが減少することが明らかとなっています。
またガンに罹った人の診断時の年齢を比較すると、緑茶を一日10杯以上飲んでいるグループでは、飲んでいないグループに比較して5年以上ガン罹患時年齢が高いことがわかりました。つまり、緑茶飲用によりガン発生が5年以上遅延化することが示されています。

この他にも多くの疫学研究により、肺、大腸、肝臓、胃など多くの臓器のガンの発生を遅らせることが報告されています。
しかし、一方、ガンの発生と緑茶摂取の間に関連を認めなかったという報告もあります(文献参照)。

【緑茶成分は動物の発ガン実験でガン発生を抑制する】
動物に発ガン物質を投与すると、発ガン物質の種類に応じて種々のガン(大腸ガン、胃ガン、皮膚ガン、など)を発生させることができます。
このような動物発ガン実験を用いて、緑茶や緑茶抽出物(茶ポリフェノール)のガン予防効果が検討されています。
多くの動物実験において、緑茶や茶ポリフェノール(エピガロカテキンガレート、など)が、発ガン物質の作用を打ち消したり(抗イニシエーション作用)、ガンの進行を遅らせる(抗プロモーター作用)効果があることが明らかになっています。

最近では、遺伝子を改変してガンを自然に発症するマウス(トランスジェニックマウス)を使った実験でも、緑茶や茶ポリフェノールがガンの進行を抑えることが報告されています。

例えば、マウス前立腺ガンを自然に発病するトランスジェニック・マウスを用いて、緑茶から抽出したポリフェノール成分のガン予防効果が検討されています。ヒトで1日にコップ6杯程度のお茶に相当するポリフェノールを口から摂取させる(経口投与)と、前立腺ガンの発症が抑制され生存期間を延ばすことができることが報告されています。
茶ポリフェノールはガン細胞にアポトーシス(細胞死)を引き起こし、前立腺ガンの発生を遅らせるだけでなく、他の臓器への転移も著明に抑制しました。
つまり、緑茶のポリフェノールには、このトランスジェニックマウスの前立腺ガンの実験モデルでガンの発生、進展、転移を抑制する効果が示されたのです。(文献参照)

その他、皮膚ガン、肺ガン、胃ガンなど多くの発ガン実験で緑茶のガン予防効果が報告されています。

【緑茶は抗酸化物質の宝庫】
活性酸素やフリーラジカルの害を弱めることはガンの発生や進展の予防につながります。
緑茶にはカテキン類やビタミンCなど抗酸化作用やラジカル補捉作用を持つ成分を多く含んでいます。

カテキン類はポリフェノールという抗酸化剤の仲間であり、水溶性であることからビタミンCとならんで体液中での抗酸化作用に大きな役割を果たします。茶ポリフェノールは乾燥茶葉中に約15%含まれ、通常の喫茶一杯で100 mg摂取されるといわれています。したがって一日10杯以上のお茶は、一日1g以上の抗酸化性のポリフェノールを摂取していることになります。

最近はお茶の葉をそのまま食べる食葉の有効性も指摘されています。
お茶の葉にはビタミンE,ベータカロチン,食物繊維など癌予防効果のあるものが多く含まれており、これらは熱湯で抽出できないため、単にお茶として飲むより、茶葉をまるごと食べるとそのガン予防効果はさらに上がることが指摘されています。
したがって、茶の粉末を用いる抹茶は癌予防にさらに有効と考えられます。

多くの研究は緑茶のポリフェノールのエピガロカテキンガレートのガン予防効果が中心になっていますが、紅茶のポリフェノールのテアフラビン(theaflavins)にもガン予防効果が報告されています。
研究によっては、緑茶より紅茶のほうがよりガン予防効果があるという結果もあり、またカフェインにもガン予防効果があるという報告もあります。

【緑茶抽出物より茶を飲む習慣が重要】
お茶からポリフェノールだけを抽出したものが、ガン予防の健康食品として売られています。アメリカでは緑茶抽出物のガン予防効果を検討する臨床試験が行われています。

たしかに、緑茶のガン予防効果の多くはエピガロカテキンガレートなどの茶ポリフェノールなのですが、お茶の成分のエピガロカテキンガレートのみを利用するより、お茶の葉全体を利用したほうが、その効果や経済性や安全性などの面から、より有用であるという指摘もあります。

また、豊富なガン予防成分という物質的な側面だけでなく、緑茶のかすかな苦味と微妙な芳香によって飲む人の気分をくつろがせ、リラクセーション効果を持つこともガン予防には関連しているかもしれません。
つまり、喫茶が精神的なリラックスやゆとりを生活の中で作り出す手段の一つとして日常生活の中に習慣的に取り入れることも大切です。

お茶が日本に伝来したのは平安時代の初期、西暦800年ごろで、唐に留学していた僧侶たちが持ち帰ってきたのが最初といわれています。
当時は嗜好品ではなく、薬として紹介され、広まっていったことが明らかになっています。
鎌倉時代に著されたお茶の薬効書『喫茶養生記』には、茶は養生の仙薬(不老長寿の薬)であって、服用することによって寿命を延ばすことができるという薬効が記述されています。現代医学的手法によって緑茶のガン予防効果が近年証明されていますが、緑茶が健康によいことは、長い経験の中からかなり古い昔に既に見い出されていたことを忘れてはいけません。

もともと薬として伝来した茶が、喫茶という生活習慣の中で利用されるようになったのは、精神的リラックスにもよいことが経験的に分かったからではないでしょうか。
したがって、お茶を飲んで一日何回かリラックスするという効果も、お茶のガン予防効果に寄与している可能性があります。
服用を簡便にするため、緑茶抽出物を摂取するという短絡的な考えでは緑茶のガン予防効果の一部を利用しているだけかもしれません。

【お茶の飲みすぎは害もある】
全ての薬や健康食品に当てはまるものですが、体に良いと言われていても「過ぎたるは及ばざるが如し」で、取りすぎは体に悪いこともあります。

緑茶抽出物の副作用の検討では、一日緑茶30杯程度に相当する緑茶抽出物が許容量とする報告があります。
茶ポリフェノールは飲み過ぎると胃腸に障害を引き起こす可能性があります。茶の飲みすぎによる副作用は「養生訓」の中にも記載されていて、既に経験的に知られていることです。

緑茶抽出物をガン予防剤として摂取するより、1日10杯程度のおいしい緑茶を心のゆとりをもって飲むことを生活習慣にすることがガン予防の基本と思います。

【過度に期待せず、何より生活習慣の改善が大切】
前述のように、緑茶のガン予防効果を裏付ける研究は多く、それを踏まえ、世界がん研究基金と米国がん研究機構は1997年の報告書で、お茶は胃ガンのリスクを低下させる可能性があると記載しています。

しかし、一方、この定説化した効用に疑問をはさむ研究結果も発表されています。東北大学が宮城県内の40歳以上の男女約26000人を1984年から9年間調査した結果では、胃ガンの危険性は、1日1杯未満の人を1とすると、1~2杯で1.1倍、3~4杯で1.0倍、5杯以上で1.2倍でした。
つまり、お茶を何杯飲んでも胃ガンを予防する効果は期待できないという結論です。

埼玉県立がんセンターの研究では、1日10杯以上でないとガン発生率に差がでないので、東北大の調査では5杯以上がひとまとめになっているので、効果が見えないのではないかという反論もあります。
ガンの発生には食事や生活環境など様々な要因が関与しています。
調査の対象となった人も、住んでいる場所やお茶以外の食生活は大きく異なるはずです。
したがって、一つの食品だけに絞った調査では、例えその食品にガン予防効果があってもその効果を証明することは困難なのです。

したがって、10杯以上でないとガン発生率に差が出ていないから、それ以下では効果が期待できない、というのではなく、緑茶は飲む量に比例してガン予防効果が現れると考えるべきです。
他の食生活や生活習慣の改善を重視しながら、その項目の一つとしてお茶の効用も利用するという態度が大切です。

【文献的考察】
培養ガン細胞を用いた試験管内の実験では、緑茶のカテキンがガン細胞の増殖を抑制することが報告されており、動物発ガン実験でガンの発生を抑制する研究結果も多く報告されている。

Cancer prevention with green tea and monitoring by a new biomarker, hnRNP B1.
(Fujiki H, Suganuma M, Okabe S, Sueoka E, Sueoka N, Fujimoto N, Goto Y, Matsuyama S, Imai K, Nakachi K.)Mutat Res 2001;480-481:299-304
緑茶のEGCGは、他のガン予防物質(sulindac and tamoxifenなど)と併用することによって、それらの予防効果を増強することができる(相乗効果、相加効果による)。

Inhibition of prostate carcinogenesis in TRAMP mice by oral infusion of green tea polyphenols.(Gupta S, Hastak K, Ahmad N, Lewin JS, Mukhtar H.)Proc Natl Acad Sci U S A 2001 ;98(18):10350-5
マウス前立腺ガンを自然に発病するトランスジェニック・マウスを用いて、緑茶から抽出したポリフェノール成分のガン予防効果を検討。ヒトで1日にコップ6杯程度のお茶に相当するポリフェノールを投与すると、前立腺ガンの発症は抑制され生存期間を延ばすことができることを報告。ポリフェノール投与群はガン細胞にアポトーシス(細胞死)を引き起こし、前立腺ガンの原発巣の発生を遅らせるだけでなく、他の臓器への転移も著明に抑制した。つまり、緑茶のポリフェノールは、前立腺ガンの発生、進展、転移を抑制する効果があるといえる。

Regular consumption of green tea and the risk of breast cancer recurrence: follow-up study from the Hospital-based Epidemiologic Research Program at Aichi Cancer Center (HERPACC), Japan.(Inoue M, Tajima K, Mizutani M, Iwata H, Iwase T, Miura S, Hirose K, Hamajima N, Tominaga S.)Cancer Lett 2001;167(2):175-82
乳がん患者の手術後の再発と緑茶の摂取量との関係を、愛知ガンセンターで治療を受けた1160人の乳がん患者で検討した結果、stage Iの早期のガンの場合には、1日に3杯以上の緑茶を飲んでいる人は、ガンの再発が統計的に明らかに抑えられた(43%に抑制)。 stage II の場合も同様に緑茶の飲用によるガン再発予防の効果が示されたが、より進行したガンでは予防効果は認めなかった。比較的早期のガンの場合には緑茶の習慣的な飲用が再発の予防に効果があることが示唆された。

Green tea and the risk of gastric cancer in Japan.(Tsubono Y, Nishino Y, Komatsu S, Hsieh CC, Kanemura S, Tsuji I, Nakatsuka H, Fukao A, Satoh H, Hisamichi S.)N Engl J Med 2001;344(9):632-6
宮城県の40歳以上の26,311人の住民を対象に、1984年~1992年までに胃癌になった 419 人と胃癌にならなかった人の緑茶摂取量を調査。緑茶摂取量と胃癌発生の間には相関関係は認められず、緑茶摂取が胃癌を予防するという因果関係は認めなかった。


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リボンの色の意味

ピンク、ゴールド、ブルー、パープルなど、リボンは色ごとに意味を持っています。
ステッカーやマグネット、ピンバッジやTシャツなど、見たことがある方も多いのではないでしょうか。

社会貢献活動に協力したとお思いの方は、リボンの色から各団体をご確認ください。

(参考)
■リボンの色の意味
http://www.causeribbon.or.jp/news/2009/09/post.html
■ピンクリボン基金
http://www.j-posh.com/about/fund/pinkribon/
■ゴールドリボンネットワーク
http://goldribbon.jp/index.html


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がん予防には適度な運動

体力に合った適度な運動を行うことは、全身の組織の血行を良くして新陳代謝を高めることから、ガン再発の予防には良いといわれます。

(引用・参考)
http://www.1kampo.com/prevention-undou.html

【運動とガン予防の関係】
食生活の乱れや運動不足によって起こる肥満や新陳代謝の低下はガンを促進する要因となります。癌を発生しやすい系統のネズミでも摂取カロリーを制限し、毎日運動させると、発癌率が低下することが観察されています。

適度な運動は様々な方法で治癒系の働きを活発化します。血液の循環をよくし、体の代謝を盛んにし、気分を爽快にして、ストレスを緩和し、リラクセーションと快適な睡眠により体の治癒力を向上します。適度な運動によって、NK細胞活性の上昇など免疫機能が高められることも報告されています。

動物が繰り返しストレスを受け、そのストレスを吐き出す身体的なはけ口が与えられないと、体の状態がどんどん悪化します。しかし、動物がストレスを受けても、体の運動ができる場合には、ダメージを受ける量は最小限ですむという研究があります。運動がストレスの適当なはけ口になると免疫力と高めることにもつながります。

【どのような運動が良いか】
米国癌研究財団による「癌予防15ヵ条」では、「体を動かすことが少ないか、動かしても中程度の職種の人は、一日に1時間の速歩か 、それに匹敵する運動、さらに週に少なくとも合計1時間の活発な運動をする」ことが勧告されています。組織の血流を良くして新陳代謝を高め、ストレスを発散してリフレッシュできる程度の運動(1時間程度)を、体力に合わせて無理のない範囲でゆったりとしたペースで隔日から毎日程度に行うのが適当です。

ただし、あらたまって運動するとそれが苦になるような場合には却って逆効果になると思われます。運動自体が嫌いな人に無理強いするのはストレスになるからです。積極的に運動するより、仕事や家事で体を動かしておれば良いという研究結果もあります(文献的考察の項参照)。家にじっとしているのではなく、目標をもって体を動かすのが基本であり、仕事や家事で体を動かす機会が少ない場合にはリフレッシュを兼ねて好きなスポーツなどで体を動かすようにすると考えれば良いと思います。

一方、過度の運動はかえって健康を害することも指摘されています。運動は急激に大量の酸素を消費するため、多量の活性酸素が体内に発生し、体の酸化障害を促進することになります。肉体的および精神的なストレスを引き起こすような過度の運動は、NK細胞活性などの免疫系の働きを低下させることが知られています。オリンピック選手やプロのスポーツ選手は短命であるという説や、最も長寿な職業は僧侶であるという説もあります。大学の卒業者で体育系出身者は、文科系や理科系の出身者より平均寿命が短いという報告もあります。疲労が翌日に残るような過度の運動はガン再発予防の点からは勧められません。

一般に西洋でのスポーツは、身体機能を高めることと競技性を重視しており、健康への寄与は必ずしも高くないと思います。過度のスポーツが、体内での活性酸素の産生を増やし、またストレスを引き起こして、老化や発癌に促進的に作用するという可能性については軽視されています。

東洋医学では動きすぎはかえって気を消耗し、元気がなくなり、病気にかかりやすくなってしまうと考えられています。東洋医学における操体術(たとえば太極拳などのような体操)は一種の運動療法ですが、エアロビクスのような激しい動きはなく、ゆっくりした動きの運動であり、全身に気や血を行き渡らせ、気の流れをよくすることを主目標としており、ガン再発予防の観点からは勧められる運動です。

規則的に体の運動をすることは、ストレスの結果おこる生理的産物をうまく吐き出させるための手段として、一番適当な方法であり、体の自然治癒力や防御能を刺激する作用があります。

運動には、身体的な利点と同時に、大きな心理的変化も起こすことがあります。規則的に運動している人は、運動していない人に比べて、考え方が柔軟になりやすく、自己充足感が高く、抑うつ感情も軽減します。抑うつ感情はガンの予後に悪い影響を与えます。規則的な運動によって抑うつ状態から抜け出すことは、心身を健全な状態にもっていき、免疫力にも良い影響を与えます。つまり運動は、ガンの予後のよくない人にみられる抑うつ的な心理状態から抜け出す効果的な方法でもあるのです。

【過食はガン再発の敵】
動物を含め我々の体は飢えによる栄養不足に対して生体を守るように種々の機構が張り巡らされています。現在のように食物が豊富に手に入るようになったのはごく最近のことであり、したがって、人間も動物も食べすぎによる過剰栄養に対し全く無防備といわざるを得ません。動脈硬化、高血圧、糖尿病、痛風、肥満症など生活習慣病と言われる疾患のほとんどが栄養の過剰摂取による害であり、ガンもその例外ではありません。生活習慣病(成人病)は体の治癒力を低下させ、ガンの再発を促進します。

昔から「腹八分目に医者いらず」といわれています。カロリー制限が癌予防効果があることは、動物実験でも確認されています。過食と運動不足は肥満を引き起こします。肥満もガンのリスクです。Body Mass Index (BMI)は21~23が理想と言われています。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

【文献的考察】

Relation between intensity of physical activity and breast cancer risk reduction.
(Friedenreich CM, Courneya KS, Bryant HE.) Med Sci Sports Exerc 2001 Sep;33(9):1538-45
乳ガンのリスクは中等度の身体活動(physical activity)によって減少する。身体活動の種類としては、仕事や家事によるものが乳ガンのリスクを減少させる効果があり、レクレーション的な身体活動は乳ガンのリスクの減少には貢献しない。

Evidence of an inhibitory effect of diet and exercise on prostate cancer cell growth.
(Tymchuk CN, Barnard RJ, Heber D, Aronson WJ.) J Urol 2001 Sep;166(3):1185-9
男性ホルモンに依存性の前立腺ガンの増殖は、低脂肪、高食物繊維、運動により抑制される。

Physical activity and cancer risk: dose-response and cancer, all sites and site-specific.(Thune I, Furberg AS.) Med Sci Sports Exerc 2001 Jun;33(6 Suppl):S530-50;
多くの研究のレビューで、適度な身体運動が多くのガンの予防に有効であることを述べている。


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抗がん剤治療と副作用

がんの治療方法の1つ【抗がん剤】。
ご存知のとおり、抗がん剤により、がん細胞の増殖を抑えたり、成長を遅らせたり、転移を防いだり、再発を防止したりといった効果が期待できます。

手術治療や放射線治療は、がんに対しての局所的な治療。
一方、抗がん剤は、より広い範囲に治療効果を期待できる治療です。

そのため、抗がん剤には副作用があることを認識すべきです。
副作用としては、つぎのようなものがあります。
・吐き気
・だるさ
・食欲低下
・下痢
・しびれ
・肝臓への影響
・腎臓への影響
・骨髄への影響 ・・・など。

副作用が起こる時期も、治療数日後、1週間後、数週間後と、内容によって異なります。

事前に担当医師にしっかりと確認してから治療を受けましょう。

(引用・参考)
http://ganjoho.jp/hikkei/chapter3-1/03-01-05.html

■抗がん剤の種類
抗がん剤は、作用の仕方などによって、いくつかの種類に分類されています。
化学物質によってがんの増殖を抑え、がん細胞を破壊する治療を「化学療法」と呼びます。
一方、がん細胞だけが持つ特徴を分子レベルでとらえ、それを標的にした薬である「分子標的薬」を用いて行う治療を「分子標的治療」と呼びます。
また、がん細胞の増殖にかかわる体内のホルモンを調節して、がん細胞がふえるのを抑える「ホルモン剤」を用いた治療を「ホルモン療法(内分泌療法)」と呼んでいます。
薬物療法には、のみ薬と点滴・注射による方法があります。
薬物療法には主に、錠剤やカプセルなどの「のみ薬」による方法と、「点滴や注射などで血管(静脈)に直接抗がん剤を注入する方法」があります。
静脈から点滴や注射によって抗がん剤を入れる場合には、腕の血管など細い静脈に点滴の管を介して入れる方法と、太い静脈である中心静脈まで挿入されたカテーテル(細い管)を介して入れる方法、同じく中心静脈に「ポート」という装置を皮下に埋め込み、必要なときに、体外から薬剤を注入する方法があります。

また、肝臓など、がんの種類によっては特定の臓器に流れる動脈にカテーテルを置いて、血液の流れに乗ってその臓器に集中的に抗がん剤治療を行う「動注」という方法が行われることもあり、この場合にもポートを使って薬剤の注入が行われます。

このほか、治療によっては、腹腔(おなかの中)内、胸腔(肺の周りの空間)内、脳脊髄液(脳や脊髄の周りにある液体)などに注入することもあります。

実際の治療の方法は、がんの種類、広がり、病期、ほかに行う治療や、患者さんの病状などを考慮して検討されます。
特に注射や点滴による化学療法の場合、“治療の日”と“治療を行わない日”を組み合わせた1~2週間程度の周期を設定して治療を行います。
この周期になる期間を「1コース」「1クール」などの単位で数え、一連の治療として数回繰り返して行われるのが一般的です。
途中で効果や副作用の様子を見ながら継続します。副作用が強く出た場合には、量を調整したり、治療を休止あるいは中止することもありますが、副作用を抑える治療を組み合わせたり、副作用に対する治療を併用しながら、治療を進めていきます。

近年では、抗がん剤の進歩や、副作用として起こる症状を緩和したり、副作用に対する治療(支持療法用語集アイコン)が進歩してきたことから、1コース目だけ入院して、2コース目以降は外来で化学療法を行ったり、はじめから入院しないで外来で化学療法を行うことが多くなっています。

治療を受ける際には、治療の方法や予定、予想される副作用やその対処法について担当医に事前に確認しておきましょう。
また、ほかに服用している薬がある場合や妊娠中の場合などには、あらかじめ伝えておくことが必要です。


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喫煙開始年齢とがんの発生率

喫煙が【がん】のリスク要因であることは、【がんを防ぐための12か条】でもご紹介しました。
喫煙の期間、本数、喫煙量が肺がん発生のリスクを高めると言われますが、喫煙を開始した年齢も影響を与えるとのことです。

(引用・参考)
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/389.html

-「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果-
私たちは、いろいろな生活習慣と、がん・脳卒中・心筋梗塞などの病気との関係を明らかにし、日本人の生活習慣病予防に役立てるための研究を行っています。平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、東京都葛飾区、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田の11保健所(呼称は2009年現在)管内にお住まいだった方々のうち、がんの既往がなく、喫煙経験のある40~69歳の男女約4万人を、平成16年(2004年)まで追跡した調査結果にもとづいて、喫煙開始年齢とがん発生率との関連を調べた結果を論文発表しましたので紹介します(J Epidemiol. 2010年 20巻 128-135ページ)。

喫煙はがんの確実なリスク要因であり、これまでに、喫煙期間が長いほど、喫煙本数が多いほど、生涯の喫煙量(喫煙年数と本数の積)が多いほど、肺がん発生リスクが高いことが報告されてきました。一方で、喫煙開始年齢が若いこと自体が肺がんのリスクであるとする報告もあります。しかしながら、未成年期に喫煙を開始した場合とそれ以降に開始した場合の肺がん発生リスクについて、喫煙期間の影響なのか、未成年期に喫煙すること自体の影響なのか、未成年期の年齢に焦点を当てた検討はほとんどありませんでした。
17歳以下の喫煙開始は20歳以降の喫煙開始と比べて肺がんの罹患率が増加

平均約14年間の追跡期間中に、4386人に何らかのがんの発生を、681人に肺がんの発生を確認しました。
研究開始時、ほとんどの喫煙者が20歳以降に喫煙したと回答していますが、男性の28%、女性の8%は未成年期に喫煙を開始したと回答していました。未成年期に喫煙を開始した喫煙者の方が1日当たりの喫煙本数が多く喫煙期間も長いという特徴がありました。
喫煙開始年齢が20歳以降、18-19歳、17歳以下の3つのグループに分けて肺がんの発生率を比べてみました。17歳以下で喫煙を開始したグループでは20歳以降で喫煙を開始したグループに比べて、肺がんリスクが男性は1.48倍、女性は8.07倍高いことが分かりました。これは喫煙本数の影響を除いても同様な結果でした。


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がんを防ぐための12ヶ条(新・旧)

皆様は【がんを防ぐための12か条】をご存知ですか?

(参考)
http://www.jcancer.jp/about_cancer_and_checkup/%E3%81%8C%E3%82%93%E3%82%92%E9%98%B2%E3%81%9012%E3%81%8B%E6%9D%A1

国立がん研究センターがん予防・検診研究センターがまとめた「がんを防ぐための新12か条」が、がん研究振興財団から2011年に公開されました。
この新12か条は日本人を対象とした疫学調査や、現時点で妥当な研究方法で明らかとされている証拠を元にまとめられたものです。

【がんを防ぐための新12ヶ条】
1.たばこは吸わない
2.他人のたばこの煙をできるだけ避ける
3.お酒はほどほどに
4.バランスのとれた食生活を
5.塩辛い食品は控えめに
6.野菜や果物は豊富に
7.適度に運動
8.適切な体重維持
9.ウイルスや細菌の感染予防と治療
10.定期的ながん検診を
11.身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12.正しいがん情報でがんを知ることから

詳しい説明はがん研究振興財団のホームページを参照してください。
http://www.fpcr.or.jp/publication/others.html

以前に国立がんセンターが定めた「がんを防ぐための12か条」との違いは、禁煙を受動喫煙と合わせて2項目にわたって最初に置いたことと、早期受診と検診による早期発見を掲げたこと、さらに正しいがん情報でがんを知ること、を加えたことです。
参考までに以前の「がんを防ぐ12か条」を以下に掲げます。

【がんを防ぐ12ヶ条】
1.バランスのとれた栄養をとる
2.毎日、変化のある食生活を
3.食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに
4.お酒はほどほどに
5.たばこは吸わないように
6.食べ物から適量のビタミンと繊維質のものを多くとる
7.塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから
8.焦げた部分はさける
9.かびの生えたものに注意
10.日光に当たりすぎない
11.適度にスポーツをする
12.体を清潔に


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